最近「#衝撃を受けたスピッツの歌詞」というハッシュタグを目にする。
いろいろな曲の色々な歌詞が挙げられれていて、なるほどと思ったり共感したりしてすごく見ていて楽しい。
twitterでこのハッシュタグつけて呟く勇気がないので、私はここでひそかにひっそりと参加してみようと思う。
◆『恋は夕暮れ』 from「空の飛び方」
恋は昨日よりも 美しい夕暮れ
恋は届かない 悲しきテレパシー恋は待ちきれず 咲き急ぐ桜
恋は焼き付いて 離れない瞳(略)
恋は迷わずに 飲む不幸の薬
恋はささやかな 悪魔への祈り
「恋」をこんな多彩な言葉で表現するなんて!と高校生の私に衝撃を与えた歌詞。
恋を美しいもの、楽しいもの、悲しいものとして描く作品はあっても、2番の「迷わずに 飲む不幸の薬」とか「ささやかな 悪魔への祈り」という表現に衝撃を受けた。
◆『渚』 from「インディゴ地平線」
ぼやけた六等星だけど 思い込みの恋に落ちた
初めてプライドの柵を越えて風のような歌 届けたいよ
野生の残り火抱いて 素足で走れば柔らかい日々が波の音に染まる 幻よ醒めないで
「野生の残り火抱いて」なんてフレーズはどうやったら思いつくのだろうか。
この曲も恋した気持ちをあらわすのにこんな言葉を使うんだ!みたいな驚きがあった曲。今聴いても瑞々しい歌詞だと思う。
◆『桃』 from「さざなみCD」
ありがちなドラマをなぞっていただけ
あの日々にはもう二度と戻れない
他人が見ればきっと 笑い飛ばすような
よれよれの幸せを追いかけて
これはずっと思っていることなのだけれど、私がスピッツを好きな理由は冴えない弱い自分を肯定してくれるところ。
この曲はタイトルが「桃」なところも色々思わせぶりで秀逸。
ちなみに、曲のタイトルだけで衝撃を受けたのは「名前をつけてやる」。今聴いてもこんなタイトルつけるのめちゃくちゃかっこいいし、アルバムのタイトルにしちゃうセンスも凄い。
そして前に別の記事で書いたけれど、「夢追い虫」もすごく好き。