徒然とエモーション

ブログって誰に向けて書くものなんでしょうね?と思いながら音楽とか本とかについて、自分でもよくわかっていない誰かに向けて書くブログです。

米津玄師のインスタライブの話

少し前の話。

米津玄師さんが久々のインスタライブをやっていた。

確か、2月22日あたり。

インスタライブが聞きたくてインスタのアカウントを取得し、まったく投稿もしない私のアカウント。まさに米津さんのインスタライブを聴くためだけのアカウント。 

でもインスタのアカウント取ってて良かった。

 

なぜなら、

米津玄師がスピッツの「ガーベラ」をカバーしてくれたから!!! 

ガーベラ

ガーベラ

  • provided courtesy of iTunes

 

ツイキャス時代はスピッツの「チェリー」とか「桃」をよくカバーしていたし、スピッツ好きなの知ってたけど(米津玄師が「今ハマりすぎてるゲーム」とは? - ライブドアニュース (livedoor.com))。

 

米津さん最近は全然インスタライブで歌わなくなっちゃったし、もう歌わないんだなあと思っていたところにきた、「ガーベラ」のカバー!!!!

震えながら聞いていました。

 

「ガーベラ」は生と死の深淵を覗き込んでいるような印象の曲。聞いていると、別の世界とか宇宙に引き込まれていくような感じがする。

シングル「さわって・変わって」のカップリングとしてリリースされた曲で、ファン以外にはあまり知名度が無いような曲だ。しかもポップというよりは暗い曲。

そんな曲をカバーで選ぶセンスが大好き。米津さんは結構暗い歌が好きそうな勝手なイメージがある(でもtwitterでは「潮騒ちゃん」が好きって言ってたけど…)。

 

サビの「ハローハローハロー よろしくね 繋がってる命に甘えて」のところ、マサムネさんはビブラートをかけずに静かにゆったりと歌っている。米津さんはゆったりしているのは同様だけれど、サビの部分は歌い上げる感じだった。

 

「ガーベラ」に限らずマサムネさんは歌い方にあまり感情を込めない。でもだからこそ、スピッツの楽曲は聴き手側に歌詞や音からイメージする余地がたくさんあって、より楽曲が引き立つような感じがする。 

一方、米津さんが歌うと、弾き語りのせいもあるかもだけれどすごくドラマチックな感じ。あれ、ガーベラってこんな曲だったかな?っていうくらい。スピッツの曲だと知らなければ、米津玄師の曲だと思った人もいるのではないだろうか。

 マサムネさんの「ハローハローハロー」は世界そのものに語りかけている感じで、米津さんのは刹那的に響く感じ、というか。

 

結論はどっちも最高、ってことなんだけれども。

いずれにしても自分の敬愛するアーティストの曲を、好きなアーティストがカバーしてくれるというの興奮するし、それが超有名曲じゃないというのがさらに嬉しい。

 

歌い終わった後の米津さんの「スピッツはいいですよねぇ」というしみじみ感あふれるコメントも含めてヨカッタ。

 

スピッツのカバーの話ばかりしちゃったけど、他にもツイキャス時代からおなじみのユーミンの「翳りゆく部屋」や古川本舗の「スーパーノヴァ」とか、瑛人の「香水」のちらっとギター演奏、とかみんな良かったです。

たまにあるご褒美って感じで、インスタライブのアーカイブが残らない刹那的な空気も含めて好きなので、また巡りあいたい。でも聞き逃すと本当に悔しいのよね…。