徒然とエモーション

ブログって誰に向けて書くものなんでしょうね?と思いながら音楽とか本とかについて、自分でもよくわかっていない誰かに向けて書くブログです。

スピッツの美しい鰭

気づいたらもう今日は「ひみつスタジオ」のフラゲ日ですね。

ワクワクとときめきの初聴き!!私はユニバーサルで限定版を購入したので17日に正座して聴きます。

んでもって今さらですが、シングル『美しい鰭』の感想を(昨日のCDTVライブ!ライブ!素晴らしかったですね、マサムネさん年々歌が上手くなっている気がします)。

ところで余談なのだけれど「ときめきpart1」の歌詞に「Stand By Me」が出てくるのについて、twitterとかで英語の歌詞!って言われてたりとかしたけどあれって、曲名だからでは???と思ってるのですけど、どうなんだろうか。「ときめきpart1」はバイオリンの音色が美しかったけど、それに負けないくらい三輪さんのギターも美しく響いて素敵だった。

 

美しい鰭

「劇場版名探偵コナン黒鉄の魚影」の主題歌となった本作。
映画を観るまでスピッツとコナンっていうのが結びつかなかったんだけど、実際に映画館で観てラストで流れる「美しい鰭」を聴くとなるほどと頷ける仕上がりになっている。
きちんとマンガや映画を観ると映画の内容(特に登場人物である灰原哀ちゃん)に沿った楽曲になっていて、かつスピッツらしさは失われていない。
失われていないどころか新しい挑戦をしていると思う。

まずサビで使われるファルセット。
ここまでサビでファルセットを強調して響かせていた曲はなかったように思う。
パッと思いつくのは「涙がキラリ☆」かな?
マサムネさんってそもそもファルセット使わなくても高いキーが出てしまうっていうのもあるし、地声とファルセットの境界線がはっきりしていないミックスボイスな感じなので、綺麗なファルセット聴けるの嬉しい。

 

あとCMとかでスポットだけ聴いていた時は悲しげで壮大な感じを想像していたんだけど、メロはどっちかというと軽快な感じで、思っていたより明るいテンポのいい曲だった。

ネタバレになってしまったら申し訳ないけれど、映画のラストは美しいクジラとイルカの映像が流れて、そこにこの「美しい鰭」が流れる。私はコナンの熱心なファンではないので、このクジラとイルカがどういう意味を持つのかはわからない。
コナンに対する灰原と蘭を象徴しているのかな?などと思いながら観ていたのだけれど、どうなのだろうか。
「美しい鰭」っていうタイトルが神秘的で甘美で三島由紀夫の小説とかに出てきそうで素敵。

あと、イントロど頭のドラムが最高!!

美しい鰭

美しい鰭


祈りはきっと  アケホノ

近年のスピッツの楽曲からは「死」の匂いを感じる。

昔から「死」はスピッツの楽曲の大きなテーマだったと思うけれど、近年はテイストが変わってきている印象。

たとえば「醒めない」に収録された「雪風」や「見っけ」に収録された「ありがとさん」のように身近な人や愛する人の死を思わせる楽曲が増えてきていると思う。

「死」への恐怖や畏怖ではなく、身近にある「死」という現実を通して「生」を描いているあたたかみのある感じがするというか。

「祈りはきっと」も「アケホノ」はどちらもそういう空気感をまとった曲になっている。

ロック大陸漫遊記でミニアルバムみたいな感じとマサムネさんが言っていたけれど「美しい鰭」から3曲通して聴くのがメチャクチャおすすめ。

 

それにしても2曲ともこれカップリングにしちゃうんだ!?っていうくらい名曲。

特に「アケホノ」なんてアルバムのリード曲とかになってもおかしくないレベルだと思うので、ますます「ひみつスタジオ」への期待値が上がりますね。

祈りはきっと

祈りはきっと

アケホノ

アケホノ

 

まだまだ書きたいことあるのだけれど、書いてたらひみつスタジオ届いちゃうので今回はこの辺で。

明日がくるのが楽しみ。