徒然とエモーション

ブログって誰に向けて書くものなんでしょうね?と思いながら音楽とか本とかについて、自分でもよくわかっていない誰かに向けて書くブログです。

最近のあれこれ(スピッツ関連)

スピッツ関連で最近あったことあれこれ書きます。

 

その①花鳥風月+について

元々の『花鳥風月』は1999年にスピッツのアルバム未収録のカップリング曲にインディーズアルバム『ヒバリのこころ』から「トゲトゲの木」と「おっぱい」を収録したアルバムとしてリリースされたもの。

発売当時、PUFFYへ提供した「愛のしるし」や遊佐未森へ提供した「野生のチューリップ」のセルフカバーが収録されたのがとても嬉しかったのを覚えている。

 

今回の+はオリジナルでは一部の曲しか収録されなかったインディーズアルバム『ヒバリのこころ』の曲を全部収録!ということで。

全曲ちゃんと収録してくれたのは嬉しいけど、それなら『ヒバリのこころ』自体を再発してくれれば…と思わないでもなかったりして。

 

まあでもインディーズ時代の曲が気軽に聴けるようになったのはありがたいことで。

『花鳥風月+』を聴いているとどんどんマサムネさんの声や歌い方が若くなっていくのも聴きどころ。やっぱり昔の歌い方はちょっとビートパンクの影響ある感じがする。

 

文句たれしたけれど、アナログ盤の発売(それも『色々衣』『おるたな』も併せて3タイトルリリース)というのはお財布的には厳しかったけど、すごく嬉しかったです。

 

その②関ジャムのカップリング曲特集について

『花鳥風月+』の発売に合わせたわけではないと思うけれど、テレビの関ジャムではカップリング曲特集が放送されており、スピッツの曲としてはマカロニえんぴつのはっとりさんが「猫になりたい」を紹介されてた。

猫になりたい

猫になりたい

  • provided courtesy of iTunes

はっとりさんの「猫になりたい」の“猫は死に際を見せない生き物だから猫なのでは?”というあたりの考察が、私になかった視点だったので面白かった。失った恋を歌った曲というのは、私も多分そうだろうなあと思っている。

 

本当は「猫になりたい」がシングルの予定だった(だから「青い車」のジャケットは猫モチーフ)というのはとても有名な話で、ファンからの人気も高い曲だ。

ちなみに私がFCに入会して初めて行ったゴースカ(FC会員限定ライブ)である"Spitzbergen tour 1999 "GO!GO!スカンジナビア vol.2""でも1位は「猫になりたい」だった。その後殿堂入りして、現在はリクエストの対象曲から除外されている。だからゴースカでは必ず「猫になりたい」がセトリに入っているように思う(違ってたらスミマセン)というくらいファンには人気の曲。私もとても好きだ。

たぶん、これは勝手な想像なのだけれど、「猫になりたい」はカップリングだったからこそファンだけが知る隠れた名曲的な感じでここまで人気になったのではないかな、などと考えている。

至極のメロディー、優しくそれでいてちょっと毒のある独特の世界観、シンプルなバンドサウンドのこの曲は「こんなスピッツの魅力を知っている私、最高!」と思わせる魔力に満ちている。

 

『花鳥風月+』は特にこの曲なんで表題曲にしなかったの!?っていう曲が続々登場するんだけど、カップリングだからこそ良い味わいというのもある。

関ジャムのカップリング曲特集を通じて、カップリング曲だからこその遊びや冒険にアーティストの本質が垣間見えるなあと改めて思った。

サブスク全盛の時代、こういう聴き方も減っていくのかな。シングルはほぼ配信になっていきそうだし。

 

その③NEW MIKKEツアー 2週間限定劇場公開&オンライン上映会開催

先日の大阪公演で無事終了したNEW MIKKEツアー。

2020年に実施予定だったMIKKEのホールツアー中止の代替公演として、アリーナホールで今年開催された。私は札幌で行われた2公演に参加した。

その時のことはこちら↓

etomochang.hatenablog.com

 

そして、そのNEW MIKKEツアーがまさかの劇場版&オンライン上映会!!

さっそく先日劇場で観てきました。

おうちスピッツもいいけれど、家だとどうしても集中しきれないところがあるので、劇場版で思いっきり浸ってみることができるのはやっぱりいいなと思った。

(まだライブも劇場版も見ていない方は、この先ネタバレご注意ください)

1曲目の「見っけ」のイントロで、ライブ時のワクワクがフラッシュバックしてきて、のっけからまた感動してしまった。ステージに出る前のメンバーの姿が映るところもとても良い。

 

当然かもしれないけれど、映画館の大画面で見るとライブとはまた違ったところに目が行く。

たとえば「けもの道」や「稲穂」の歌を口ずさみながらギターを弾くテツヤさんの姿にまた訳もなく感動したり(当たり前なのかもしれないけど、ちゃんと歌詞全部知ってるんだなあとか、くだらないことを思った)、マサムネさんのどこかぎこちない(通常運転)MCを聞いて後ろで微笑む﨑ちゃんの顔に私も自然と笑顔になったり。

相変わらずの大暴れで、「エスカルゴ」の時などに片足をひょいっと上げて、楽しそうにベースを弾く田村さんや、クージーのキーボードには猫の写真がついているんだなあとか、そんなことを思いながら楽しむことができた。

 

そして見どころのひとつといえるのが照明!!

映画館で見ても「水色の街」の時の照明がすばらしく美しく、ミラーボールで水色のキラキラの世界が再び堪能できるのも嬉しい。スピッツのステージは青い色の照明がとにかくきれいだといつも思う。

 

ぴあアリーナでのセットリストを把握しないで行ったので、アンコールが何なのかが楽しみだったのだけれど、1曲目は「群青」。

札幌の1日目が「群青」だったので、それと同じ流れで2曲目は「猫ちぐら」かなあなどと思っていたら、イントロでびっくり。2曲目は意外にも「うめぼし」だった。

私自身は「とげまる」あたりのツアーで聴いて以来かもしれない。劇場で観ていた私も「おっ」と思ったので、現地にいらした方はこの選曲嬉しかったのではないかな。

 

マサムネさんが「スピッツは自由ですから」(座って聴いてもいいし自由に楽しんでくださいというニュアンス)とお話されたMCが印象的だった。

よくマカロニえんぴつのはっとりさんもライブの時「自由に楽しんで」とお話されるけれど、そう言ってくれるととても気持ちが楽になるので、いいなあと思う。

振りとか約束事があるっていうのも仲間内で共有できるものとして楽しいと思うこともあるけれど、息苦しく感じてしまったりという面もあるよね。

 

公開期間的に厳しいかもしれないけれど、もう一度くらいは劇場に足を運びたい気持ちがある。

 

その④劇場版「きのう何食べた?」主題歌『大好物』11/3リリース決定!

映画の公開日にあわせて配信シングルとしてリリース。

1年のうちに2曲もシングル曲が出るなんて(珍しい!!)という喜びに満ち溢れています。

劇場版NEW MIKKE ツアーの上映前のCMでも「きのう何食べた?」が流れていて、大音量で「大好物」が楽しめます。


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君の大好きなものなら 僕もきっと明日には好き

というフレーズ(違ったらスミマセン)、私的にはシロさん視点で今のところ聴いてしまう。さっそくSporifyで予約登録したし早く全部が聴きたい。

 

 

というわけで、最近のスピッツ関連で思ったことをつらつら書きました。

コロナ騒動ですっかり時間の感覚がバカになっているのだけれど、アルバム『見っけ』って2019年10月リリースなので、最近のアルバム3年ルールでいくと2022年リリースあるのかな!?