徒然とエモーション

ブログって誰に向けて書くものなんでしょうね?と思いながら音楽とか本とかについて、自分でもよくわかっていない誰かに向けて書くブログです。

スピッツJAMBOREE TOUR'23-24HIMITSU STUDIO@札幌

スピッツJAMBOREE TOUR'23-24HIMITSU STUDIOホールツアーに行ってきました。

場所は地元の札幌文化芸術劇場hitaruです。

MIKKEツアーの時も当選してたのだけれどコロナにより中止になってしまったので、hitaruでスピッツを観るのは初!!!!

久々のホールツアーでもあるし、めちゃくちゃ楽しみにしていました。

まだまだツアーは続いているので、ネタバレ注意でお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

会場アナウンスで札幌公演は(ホールの開催は)7年ぶりと告げられ年月の流れの速さに驚いてしまった。

言われてみれば「醒めない」ツアーの時のニトリ文化ホールの公演以来。

7年の間にスピッツのホール公演の定番であった「ニトリ文化ホール(旧北海道厚生年金会館)」は老朽化で取り壊されたし、新しく札幌文化芸術劇場hitaruができた。

ていうか、「醒めない」も私のなかではめちゃくちゃ最近のアルバムという認識なので、本当にいろいろびっくりしちゃう。

今回ひみスタツアーのチケット激戦だったとあちこちで言われているけれど、札幌2DAYSチケット取ることができた幸運に謝々🙏

主に1日目を中心に感想を書きます。

 

ステージには今回のツアータイトルロゴのはいった紗幕が始まる前からかけられていたので、セッティングの様子などは全然見えなかった。

スピッツのステージでこのような紗幕がかかっているのは(私が見てきた限りにおいては)初めて。まさかサカナクションのようなステージ演出はないだろうけど…などと思いつつ期待が高まる。

 

アルバムの1曲目から始まることが多いように思うので、やっぱり「i-O(修理のうた)」かな~と思っていたら、意表を突かれるまさかの「ときめきpart1」始まり。

前半部分は紗幕がかかったまま演奏されるのが新鮮な感じ。

幕に映るメンバーの姿とジャケットでおなじみのロボットi-Oのシルエットが美しい。水色のライトが照らすステージは紗幕の効果でまるで水槽の中でメンバーが演奏しているようにも見えた。

2番のサビのところで紗幕が落ちてステージの全貌が明かされるところで大拍手が起き、個人的にもすごくテンションがあがった。始まったー!って感じ。

 

「跳べ」「みそかとアップテンポなナンバーが続いてMC前ラストは1日目は「フェイクファー」、2日目はなんと夏の魔物」!!!

夏の魔物」は私がここのところずっとライブで聞いてみたいと願っていた曲だったのでこれは本当に嬉しかったな。

夏の魔物

夏の魔物

  • provided courtesy of iTunes

 

ところで今回の私の席は1日目は1階前方の田村さん側だったのだけれど、hitaruは左右にもステージがちょっと張り出しているので、何度か(「みそか」と後半の「8823」の時など)目の前で田村さんのベースプレイを見ることができた。

田村さんは本当に本当に楽しそうにベースを弾いていて、体全体から陽のオーラを発している。見ててこっちがニコニコになってしまうのがいい。

 

MC明けは「さびしくなかった」「美しい鰭」「讃歌」とアルバム『ひみつスタジオ』の曲が続く。アルバムの中でも私のお気に入りの曲たち。

特に「美しい鰭」は青いライトに照らされたステージが美しく、サビのマサムネさんのファルセットが十分に堪能できた。三輪さんが奏でるギターのアルペジオは相変わらず美しく本当にたゆたうような水が流れていくようで、田村さんのベースはあくまでも自由に、崎ちゃんのドラムは映画館で聴いた時さながらにくっきりとしていて素晴らしい演奏だった。

今回のツアーで初めてスピッツのライブに来た方のお目当ての一曲であろう「美しい鰭」、その期待に応えるすばらしい演奏だった。

私自身もあらためてライブで聴いて、思わず口ずさみたくなる流れるようなメロディー、「波音で消されちゃった」の変拍子のところのリズムの楽しさ、バンドが奏でる演奏の力強さどれをとってもヒットするのがわかる!!とあらためて感じた。

間違いなく今回のセットリスト前半のハイライト。

美しい鰭

美しい鰭

  • provided courtesy of iTunes

 

 

後半に入り、「運命の人」「未来未来」、そして北海道を舞台にした朝ドラの主題歌であった「優しいあの子」が演奏される。

1日目のMCで三輪さんが「優しいあの子」は北海道で演奏すると気持ちがちょっと違う(テンションが上がる)よ、とお話しされていたのが印象的だった。

やっぱり私も「優しいあの子」や「雪風」をスピッツが演奏してくれると特別な感じがするので三輪さんもそう思ってくれてるんだというのが嬉しかった。

そのあとで「こういうこと言うと「他では優しいあの子の時テンション上がらないみたいだよ」に変わっていったりするんだよな~だからここだけのひみつだぞ!」と冗談めかしてお話されてたのも三輪さんらしいなと思った。

きっとこれから「優しいあの子」聴くたびにきっとこの”この日のここだけのひみつ”を思い出してしまうだろうな。

優しいあの子

優しいあの子

  • provided courtesy of iTunes

 

 

この後のMCでは、マサムネさんが3年前に中止になったMIKKEツアーでどんなことを話そうか考えていたことについて。

そのころあいみょんとか髭男とかが流行ってて、そういう曲の話をしたりしていたんですけど今だったら…といってVaundy「怪獣の花唄」のサビを歌ってくれた。

この曲は歌いにくい、高いんだよね「騒げ怪獣の唄」の最後の「唄」の「た」のところロビンソンの一番高いキーより高いから…と言っていて、あんなに高い声の出るマサムネさんでも苦しいと思うんだなあと意外に思った。

その後もっと歌いやすいのは…と言いながら歌いだしたのはなんと藤井風「きらり」

まさかのVaundy→藤井風の大サービス。どちらも大好きな曲なのでめちゃくちゃ嬉しかった。

ちなみに「きらり」は意外といけたとのこと(ただし歌詞が最後ふーんふーんになってしまうけど)だったので、ぜひ夏のイベントとかで歌ってほしい。

テツヤさんのYOASOBIの「アイドル」とかはどう?というフリには「女性の歌は難しい」と答えてたけど、マサムネさんが「アイドル」歌ったらそれはまためっちゃ話題になりそう。

 

ちなみに2日目はVaundyとかだと俺らくらいの方はぴんとこなかいかもしれないから…とのことで北島三郎「函館の女」でした。前日との差がすごい。

1番全部歌って、昔マサムネさんにサブちゃんの息子説があったというエピソードを披露していた。

なんでも91年頃にサブちゃんの息子さんもポリドールでデビューしていたらしく、間違われたのだとか。雑誌にもそう書かれたらしく「そういえばボーカルは北島三郎に似ている」って載ったらしい(もちろん違うけど、マサムネさんはご自分で鼻のあたりが似てるかも?って言ってた笑そうかな?)。

 

あと北海道といえばエスコンフィールドができましたね!行きたい!というお話になったけれど、スピッツで忙しくて今年の観戦は無理そうとのこと。

きつねダンスとか~といって、きつねダンスの振り付けをちょいちょいっと踊るマサムネさん笑、とても55歳男性に見えません(Ylvisの声真似もちょっとやってたニンニンって)。

The Fox (What Does the Fox Say?)

The Fox (What Does the Fox Say?)

  • Ylvis
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

去年話題になったしマサムネさんはホークスファンでもあるのできつねダンスのことは結構ご存じみたいだった。手をきつねにして前に出すポーズとか、がおーの振りとか、横にコンコンって手を振り上げるポーズとかちょいちょいっとやってました。

 

MC後はみなさんが聴きたいあの曲です、といって「ロビンソン」が演奏され、「i-O(修理のうた)」「チェリー」と続く。

レコ発ツアーで「ロビンソン」と「チェリー」両方聴けるのはレアかもしれない。

初めてスピッツのライブに来たっぽい方がとても喜んでいて、こういうの大切だよなあと実感。そういえば先日のロック大陸漫遊記で「チェリー」のサビのメロディはライブの音程が本来という衝撃の事実が発覚したけれど、何度聴いても色褪せない名曲。

 

そしてそして一番楽しみにしていた「オバケのロックバンド」は観客席からひときわ大きな手拍子が起こり、超盛り上がってた。

サビのスピッツメンバー4人がユニゾンで歌うところ、本当にいい。心がほわーってなる。

2日目にマサムネさんが「オバケのロックバンド」の時に皆さんからの温かい空気を感じると言っていたけど本当にそういう雰囲気。

1日目は田村さん側の席だったので間近で観られたのだけれど、田村さんは自分のパートのとこでこれから俺が歌うよって感じで手をあげて歌い始めたのがなんかよかった。

オバケのロックバンド

オバケのロックバンド

  • provided courtesy of iTunes

 

ラストは「8823」「トンガリ’95」(2日目は「不死身のヴィーナス」「醒めない」スピッツの盛り上がり曲3連発で終了!!

本当にあっという間の本編終了だった。

 

 

アンコールは意外な曲が2日間とも演奏された。

まず初日から。

1曲目は「P」。アルバム『さざなみCD』に収録されているゆっくりとしたナンバー。「封印していたわけではないけれど、久しぶりにやります」といってギターを持たずにハンドマイクで歌いだしたマサムネさん。崎ちゃんも前に出てきて小さなドラムセット?での演奏。

ギターを持っていないマサムネさんの姿が見慣れなくて、なんかこっちが少し心配になってしまった。

サビの”抱きしめた時の空の色 思い出になるほど晴れ渡る”のところのコトバとメロディーのマッチ度が完璧で聴いていてめちゃくちゃ気持ちよくなれる!

メンバー紹介のあと、2曲目は古い曲です、と言って「月に帰る」が演奏された。この曲は横浜サンセット思い出した。

アンコールラストは「けもの道」

目の前でイントロのベース演奏観られたの嬉しかったー。

 

2日目のアンコール

1曲目はまさかの「ジュテーム?」

三輪さんの弾くギターの音色が本当に美しい。え、エレキギターってこんな音出るんだってびっくりしてしまうくらい。

ひえーっと思ってたら2曲目1984→」3曲目は夢追い虫神曲コンボで見事撃沈です。

1984→」は1番と2番の間の演奏部分がカッコよくて大好き。あそこのギター弾いてるマサムネさんが1番かっこいいなっていつも思ってる。

ラストの「夢追い虫」は私にとって特別な曲なので、久々にライブで聴けて心の中で合掌しました。

 

 

メンバー紹介で印象に残ったのは1日目のクージーの時にクージーが話そうとしたら後ろからグワっみたいな奇声が聴こえて、どうやら田村さんがなんか声出したみたいだったけど何かはわからなくて。

2日目のクージーの話でセイコーマートコーヒーゼリーがおやつで出てきて田村さんが嬉しくて叫んだ声だったらしいことが判明笑。

セコマのコーヒーゼリー苦めで私も好き。

ちなみに私はセコマじゃなくってセイコマ派(セイコーマートの略の仕方のことです)だったんだけど、社名がセコマになっちゃったからセコマが正式なんだよね…全然余談ですけど。

 

あとは、街中でスピッツですか?って崎ちゃん以外あまり聞かれないというお話。

マサムネさんは福岡でタクシーに乗った時に聞かれてとっさに「違います」と言ったら、なんとその方は弟さんの友達だったことがあるそうで。

なんかマサムネさんらしいエピソードで微笑ましかった。

 

まだまだいろいろあったと思うけど、思い出したらまた追加して書こうかな。

それはそうと、スピッツより先に行ったはずの米津玄師のライブの感想も書きかけてるので、すごい遅くなるかもだけどブログにのせたいと思ってはいます。

あと夏イベはなんとロックのほそ道(2日目)に当選したので、今年も仙台に行きます!!!!楽しみ!!!!!