徒然とエモーション

ブログって誰に向けて書くものなんでしょうね?と思いながら音楽とか本とかについて、自分でもよくわかっていない誰かに向けて書くブログです。

あいみょん AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORYの感想

すっかり話が前後するけれども、10月13日(日)に札幌文化芸術劇場(hitaru)にてあいみょんのライブに行ってきたのだった。

アルバム「瞬間的シックスセンス」を買ったCD先行で当選したチケット。

 あいみょんのライブも、hitaruに行くのも初めてだったので、とても楽しみにしていた。

 

まずはお客様。やっぱり当たり前だけど若い子が多い!

大学生~20代前半くらいが主流で、男女の割合は3:7位かな(個人の体感です)。

親子連れも割といて、小学生くらいの子も見かけた。歓声がかわいくて癒された~。

開演時間ちょっと前に行ったのだけれど、物販は空いていて売切れもなかった。

Tシャツとかすごくかわいいけど、あの真っ青は似合う自信がないかなあ…。白も売っていたけれど、あれは20代前半位までの若い子が来たらかわいいけど、おばさんが着たらちょっと痛いやつだと思ってやめた。

 

 

※以下、短めの感想。ネタバレを含むのでこれから行かれる方はご注意を※

 

 

 

私は3階席から鑑賞。ステージには幕がかかっていて、開演前にはどのようなステージ構成になっているのかわからない。

幕が開いて、あいみょんが登場。予想通りシンプルなバンド構成だった。

 

あいみょんのライブは徹頭徹尾、あいみょんの歌を聴かせるライブになっていた。

あいみょんが弾き語りするコーナーが設けられたりはしているけれど、過剰な演出はない。

 

私があいみょんの歌をはじめて認識したのはテレビで流れたのを耳にした「ら、のはなし」という曲だった。

そのあとすぐに「青春のエキサイトメント」というアルバムを聴いて好きになった。

率直な感想としては、歌詞が凄く面白いけどメロディーは妙に懐かしい感じだなあということだった。この気持ちは今もあまり変わっていなくって、だから「マリーゴールド」のヒットには「まだこういう路線の女性歌手が流行ることがあるんだ!」という驚きがあった。

 

ライブはその「ら、のはなし」からスタート。

私があいみょんを知った曲から始まったことに勝手に運命を感じたりして(単純)。

「今夜このまま」「二人の世界」と既に耳に馴染んでいる曲たちが続けて歌われる。

とにかく声がいい。そしてCD等を通して聴くよりはるかに歌がうまい。 

ら、のはなし

ら、のはなし

  • provided courtesy of iTunes

 

あいみょんはMCで「あいみょんを初めてみるという人はどのくらいいるの?」と客席に投げかけ、多くの人が手を挙げる姿を見て「こんないるんや~。あいみょんって実在するんだよ」と愛嬌たっぷりに話した。こういう自然体なところがあいみょんの魅力だと思うし、共感を集めるところだよなーなどと思いながら聴いていた。

 

他にも、12日は飛行機が飛ばなかった(台風12号が直撃したため)ので、新幹線に乗って10時間かけて札幌まで来たこと(函館から札幌が長かったと話していた)。

予定していた新幹線より早い便が急きょ取れてバンドメンバーは朝10時の新幹線で出発していたが、あいみょんはその連絡が来た時にまだ寝ていて一人遅い新幹線で寂しくやってきたことなどを話していた。

前日くらいまでこのライブが開催されるのかどうかわからなかったので(モー娘。とかはメンバーが来られなくて中止になっていた)、来てくれて本当によかった。

 

 

どの曲もよかったけれど、個人的に印象に残ったのは「真夏の夜の匂いがする」と弾き語りで歌った「おっぱい」

「真夏の夜の匂いがする」は単純にすごく好きな曲だから。夏の夜のけだるい感じがよく出ているし、あいみょんの声にも独特の艶っぽさがある。すごくかっこいい。

「おっぱい」を歌う前、自分で「レアな曲をやるけどお手柔らかに」などと言っていたけれど、すんごくよかった。男の人によるおっぱいの歌はまあ割とあるけれど、女の人がこんなにすてきなおっぱいの歌歌えることが単純にすごいなーなんて思う。

娘のいるお父さんが聴いたら結構グッとくるというか、ハッとする歌なのではないかしら。 

おっぱい

おっぱい

  • provided courtesy of iTunes

 

3階席だったので周りは座っている人が多かったのだけれど、後半の「夢追いベンガルくらいから立ち上がる人が多くなってきて、私もそのくらいから立ち上がって観ていた。

(単純に前の人が立ち上がったので、自分も立たないとステージが見えなくなってしまったからなんだけど)。

「夢追いベンガル」はあいみょんの曲の中でもアッパーな感じだけれど、それ以外でものすごく盛り上がるようないわゆるフェスっぽい曲とかは全然ない。観客をむやみに煽ったりもしない。

でも、すっごく盛り上がっていた。理由は単純で、あいみょんの歌の力がそれだけ強いから。歌の力で観客をどんどん魅了していく感じ。すごい。 

夢追いベンガル

夢追いベンガル

  • provided courtesy of iTunes

 

ライブ終盤に披露されたマリーゴールド「君はロックを聴かない」はもうヒット曲のそれ、という幸福な風が会場全体に流れていた。

あいみょんは「君はロックを聴かない」を“私にとって大切な曲”と紹介した。

多くの人にあいみょんが聴かれるきっかけになった曲だと思うし、私も一番好きな曲。

あいみょんがサビのところをみんなに歌うよう促したので、私もニコニコ顔で歌った。

 

よくあいみょんは、スピッツの「醒めない」に衝撃を受けて、それでできた曲が「君はロックを聴かない」だったという話をしている。

私はスピッツが大好きなので、あいみょんだとか川谷絵音とか若い世代に脈々とスピッツのDNAやエッセンスが受け継がれていくのがとっても嬉しいと思ってしまう。

 

少し意外だったのはアンコールがなかったこと。

本編でやりきって、予定調和のアンコールなんてしないってことなのかな。それもあいみょんらしい感じがしていいなと思った。

今まさに旬のアーティストを生で観た!という興奮に包まれた1日だった。