徒然とエモーション

ブログって誰に向けて書くものなんでしょうね?と思いながら音楽とか本とかについて、自分でもよくわかっていない誰かに向けて書くブログです。

スピッツのニューアルバム“見っけ”を聴いた~感想その①

何年かに一度やってくる、幸せな日。

スピッツのニューアルバムの発売日がやってきた。

 

ずいぶん昔のJAPANでマサムネさんが「エレカシは正座して聴く」と言っていたけれど、いつもスピッツのアルバムを初めて聴くときは私もそんな気分だ。

 

買ってから少し心を落ち着けて何度かアルバムを聴いて、今はすごく幸せな気分。

アルバム「見っけ」の中にスピッツのバンドとしての「今」の瑞々しさが溢れている。

前作のアルバム「醒めない」ではギターロック中心という感じだったけれど、今作は少しフォーク寄りな印象を受ける。

けれども、ものすごい冒険や革新的なものがあるわけではない、言ってしまえばいつものスピッツなのだけれど、こんなに長く続いているのにいつものスピッツで居続けれられるのは実は凄いことだ。

 

1個の記事では書ききれないので、少しずつ1曲ずつ感想を書いていこうと思う(ただし大した感想ではない)。

(そういえば10月4日に名古屋国際センチュリーホールで開催されたフラワーカンパニーズの30周年記念ライブ「DRAGON DELUXE DELUXE」に行ってきたので、そのお話もまた後日書きたいな…)

 

1曲目は表題曲「見っけ」について

 

見っけ

見っけ

  • provided courtesy of iTunes

 

ヘッドホンをつけて、息を整えてから再生ボタンを押すと、イントロの始まりからキラキラしたスピッツの音が降り注いでくる。

 

この曲の面白いところは、曲のすべてが「サビ」といえるようなメロディーにあると個人的に思っている。すべて聴きどころ!みたいな。

基本的にスピッツの曲は高音なのだけれど、「見っけ」では大いにマサムネさんのハイトーンボイスを大いに堪能できて耳が幸せ。とっても爽快感と勢いのある曲になっている。

 

前作「醒めない」もそうだったけれど、表題曲はいつもその時のスピッツを体現している。

歳を取るごとに言葉の力がどんどん強くなって、それを支えるバンドのサウンドに一体感が出ていると感じる。

 

再会へ!消えそうな道を辿りたい

すぐに準備しよう

人間になんないで くり返す物語

ついに場外へ

 

スピッツらしい「ロック」の境地を「見っけ」てそれに向かっていることを宣言する曲にも聞こえる。

最新号のJAPANのインタビューで「幸せは君のそばにあるよみたいな歌が今は多いけど、幸せは遠くに求めようよ」というようなことをお話されていたのが印象的だった。いつでもささやかな幸せを追いかけ続けているのがスピッツの音楽だ。

 

再会へ!生ぬるい運命を破りたい

未来をひっかいて

 

 この「未来をひっかく」という表現にもらしさを感じる。

このアルバムの中で今のところ一番好きな曲。

 

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そして、「見っけ」発売日の今日、スピッツの全曲がサブスク解禁のニュースが!!!

これまではシングル曲だけが配信されていたけれど、ちょっとへんてこなスピッツの曲たちがもっといろんな人に届くといいなあ。