スピッツの8cmシングルCDを愛でる
スピッツのデビュー30周年の今年、公式のインスタやtwitterでジャケ写とメンバーのコメントが流れてきて、それだけで胸が熱い今日この頃。
ちょっとそれに乗っかって、今は亡き8cmシングルCDを振り返りたい。
私がスピッツのCDを買い集め始めたのは1996年に発売されたシングル「チェリー」から。
当時高校生だったのでお金もなく、「チェリー」以前のシングルは、当時アルバム未収録のカップリング曲の入ったものだけを購入していった。今思えば全部買っておけばよかったと本気で思う。
当時買った8cmシングル、今も手元に残っていて思い出がビシバシ詰まっている。
ちなみに私が所持しているスピッツの8cmシングルは以下の通り。
- 魔女旅に出る
- 日なたの窓に憧れて
- 惑星のかけら
- 裸のままで
- 青い車
- ロビンソン
- チェリー
- 渚
- スカーレット
- 運命の人
- 冷たい頬/謝々!
- スピカ/楓
- 夢じゃない
- 流れ星
- 君が思い出になる前に(確か何年か後?に再発売したバージョン)
8cmシングルってスピッツに限らず今はもう、中古屋とかメルカリとかでしか手に入らない(中古屋でも8cmってもはやあまり見ない)と思うのだけれど。
今日はそれらを愛でるだけの記事ですw
①CDの盤面がカワイイ『魔女旅に出る』
スピッツのアルバムをすべてお持ちの方ならぴんと来ると思うのだけれど、『名前をつけてやる』と対になる柄の盤面になっていてとてもカワイイ。
『名前をつけてやる』の盤面は黒い猫の左向きのシルエットで同じようにドットが配置されている。シンプルだけどこの当時からオシャレ。
②ジャケットが切手型のシールになっている『チェリー』
初めて買った記念すべきスピッツのCDである『チェリー』のシングルはジャケットがメンバーの横顔の切手風シールになっている。
おそらく初回盤仕様、大ヒットした恩恵というか当時にしては凝った作り。
たしかシールを剥がした下の写真は笑ってるのがあったような…?剥がしてないから定かではないけど。
ちなみに外袋に題字部分のシールが貼られているので捨てられず、外袋のまま保管している。
このあとリリースされたアルバム『インディゴ地平線』の初回盤に連動する仕掛けがあって、オレンジのケースのCDを嵌めてあるところを外すとCherry Stamp Here!と書かれた手紙風のカードが入っている。でも、もったいなくて貼れなかった。
③一番大好きなジャケット『渚』
この頃のシングルのジャケットってメンバーが顔出ししてたんだな~って感慨深いものがある。
開いた中のCDも、プラスチックのところもブルーの仕様。
当時はまだこのプラスチックのところが白か黒か、せいぜいあって透明って感じだったので、クリアなブルーが新鮮だった。
ちなみに一番右の写真は今は亡きPATi-PATiかなんかの『渚』の宣伝ページの切り抜き。これポスターになってCDショップに貼られていて好きだった。
④ライブ音源収録!『スカーレット』
このシングルにはカップリング曲は存在しない。
その代わり2曲目として『うめぼし(Live Version)』が収録されている。
1stアルバムに収録されている「うめぼし」の1996年5月名古屋センチュリーホールでの演奏。私が所持しているオフィシャルデータブックの記録だと、SPITZ JAMBOREE TOUR LIMITED'96カゲロウの集いのものだと思う。なのでイントロ部分などに管弦が入っている貴重な演奏。
ド頭の「うめぼしたべたい」のあとにあがる観客のキャーという歓声にちょっと変態感を感じるw。スピッツらしさ満点で楽しい。
⑤「愛のしるし」の聴き比べができる『流れ星』
黒いジャケットを開くと出てくる鮮やかな黄色が素敵。
このシングルもカップリング曲はなくて、2曲目が『エトランゼ(TANAYAMIX)』、3曲目がPUFFYに提供した『愛のしるし(LIVE'98 version)』という異色の組み合わせ。
『エトランゼ』はアルバム『フェイクファー』の1曲目を棚谷祐一さんがリミックスしたバージョン。8:29ともしかしたらスピッツで最長の曲なのかもしれない。宇宙空間を思わせるようなハウスのようなミックスになっている。よく見ると盤面にエトランゼの歌詞が書かれている、なぜ?
1998年11月15日赤坂BLITZでの収録と記載されている。これもオフィシャルデータブックで調べたところSPITZ JAMBOREE TOUR'98"fake fur"においてアンコールで演奏されたもののようだ。
スピッツによる『愛のしるし』のCD音源リリースは1999年のB面集アルバム『花鳥風月』なので、これはそれより前にライブで演奏されたもの。
この音源を聞くと、スピッツのセルフカバーよりも原曲であるPUFFYのアレンジにかなり近い演奏になっていて(イントロのドラムの音とか)テンポも速い。花鳥風月収録バージョンよりポップな愛のしるしが堪能できる。
確かこのあとすべてのシングルが12cmシングルになって再発されたと記憶しているのだけど、統一感のあるジャケットになった一方で、その時の空気を映していた8cm時代の味わいがなくなっていてちょっと残念だったなあ。
8cmシングルの再生はまだ私が所持しているPCでできるので、これからも大切にしていく所存。
余談ですが、④⑤の音源は12cm盤でも聴けると思うのだけれど、ベスト盤が出たタイミングで廃盤になった気がするので、中古屋とかで見つけたらぜひ聴いてみてほしい。ちなみにライブの音源は、『流れ星』以降だと
『さわって・変わって』収録→「放浪カモメはどこまでも」
『シロクマ』収録→「ナイフ」「シロクマ」
『つぐみ』収録→「恋する凡人」「つぐみ」
があるけれど、特に「ナイフ」のライブバージョンをお勧めしたいです。