今さらながら、ひみつスタジオツアー帯広公演の思い出
12月19日にスピッツJAMBOREE TOUR'23-'24アリーナ公演はガイシホール@名古屋に参加してきました!
関東の公演は全然当選しないし、大阪神戸沖縄は日程的に無理だったので、アリーナ公演は名古屋へ遠征。できるなら2日間とも行きたかったけれど、ど平日に何日も仕事を休めないので1日目だけ参加になりましたが、じゅうぶん満足。
ガイシホール、音が良い(と感じた)し、席も前に通路があるアリーナ16列目中央付近で見やすくて最高でした。
ところでアリーナ公演のことを書く前に、実は参加したのに感想を書いていなかった帯広公演について重い腰をあげて今更書こうと思います。
セットリストなどは札幌公演の時書いたので、今回は特に印象に残ったところについてだけ。
私にとってこの帯広公演は、筆舌に尽くし難い、おそらく一生忘れないような思い出となったライブだったので…。
帯広公演のハイライトはなんといってもついに帯広の地で演奏された「優しいあの子」。
帯広公演があるからこそホール公演のセットリストに組み込まれていたのでしょう(アリーナ公演では「優しいあの子」はセットリストに入っていなかった)。
スピッツのライブには長いこと参加してるけれど、あんなに長い拍手が起こった公演は私が知る限りはない。
他のアーティストのライブでもあんなのなかなか見たことない。
オンテレでスピッツメンバーも「まるでレコード大賞を取ったみたいな長い拍手」と言うくらい、イントロから拍手喝采。
終わった後、メンバーが楽器交換している間もずーっと拍手が鳴り止まず、観客が皆十勝の地での「優しいあの子」演奏を心待ちにしてたんだなあという感動があった。
演奏の間、朝ドラでも映し出された十勝の青くどこまでも続く空や森の緑、田畑の実りの様子が浮かんで広がっていくようでとても温かい気持ちになった。
演奏が終わってメンバーが楽器交換している間も拍手が続いて、ステージ上ではマサムネさんはいつものポーカーフェイスなお顔だったけれど、オンテレ聞く限りでは喜んでいたんようでよかった。
崎ちゃんはいつも以上にニコニコで、ノリノリだった気がする。
スピッツのライブはいつも特別なのだけれど、格別に心に残る演奏がいくつかある。
たとえばハヤブサのツアーの時にはじめてライブで聴いた「8823」の盛り上がり
真夜中のライジングサンロックフェスでみてイントロで心震えた「夜を駆ける」
東日本大震災後の新木場サンセットでみた「正夢」
この帯広公演の「優しいあの子」はそれらと並んで、私にとって生涯心に残る演奏になった。
もう一曲強く心に残ったのは、クージーが「メンバーが歌う時に歓声が上がったの初めてで感動した」って言ってた「オバケのロックバンド」。
メンバーがそれぞれ歌うところで毎回歓声が上がって、クージーが言う通りものすごい盛り上がりだった。
実はこの公演が印象的だったのには個人的にもうひとつ理由があって、なんとなんと座席が最前列だったということ。
あの小さなホールで最前列!!何年もファンをやっていると良いこともあるものです。
最初はそわっとしたけれど、始まってしまったら後ろがどうなってるかとか全く気にせず、お隣の若い子と超盛り上がってた笑。
それにしても何も遮ることのない場所でスピッツを堪能できるなんてものすごい贅沢だったし、とにかくライブに没頭できた…最前列の破壊力凄すぎる。
目の前でのギターを弾く三輪さんがサングラスの奥でニコニコされてたのまで見えて眼福でした。三輪さんはみそかとかロック色強い曲だと楽しそうに歌詞口ずさんでいて、「ああ、この人本当にスピッツが好きなんだな」と思ったの。
スピッツってスピッツのメンバーがスピッツ大好きなんだよね。そんなバンドのファンでいられるのが本当に幸せだなと感じた帯広公演でした。
ちなみにプチカバーはご当地ってことで松山千春の「季節の中で」(だったはず)。
マサムネさんは千春さんの故郷である足寄の道の駅で、ラワンブキを持つ千春さんのパネルと写真を撮ったお話をしていた。
その写真をテツヤさんに見せたら本物の千春さんと写真撮ったと勘違いしたとか笑。
あと入ったらメロンソーダを出すで地元民にはおなじみの帯広の老舗レストランふじもりに行ったことがあるとか、あちこち訪れていて詳しいのがすごい!
アンコールはUNIQLOで販売している(札幌限定、最近見ないけどまだあるのかな??)セイコーマートのTシャツで登場したマサムネさん。
ほんとうは帯広のライブで自分で買った「なつぞら」のTシャツを着ようと思ってたけど、忘れてきてしまったので、スタッフが買ってきてくれたセコマTになってしまった模様。
一方なぜか「なつぞら」Tシャツを着ていた田村さん。楽屋に置いてあったよ?と言っていたけれどマサムネさんは自分買ったのを着たかったとのこと。
次の帯広公演はなつぞらTを着ることを約束してくれたので、ぜったいまた北海道の地方公演もやってほしいなあ。その昔稚内とかでもライブやっていたの今考えるとすごい。
ちなみに帯広公演にあわせて帯広市内のパン屋さんやお菓子屋さんではi-Oパネルが出ていたり、スピッツへのメッセージカードやメンバーのサインが飾られていて、それらの含めて雰囲気が最高だった。
ライブの翌日、帰宅前に立ち寄ることができた双葉幼稚園(「優しいスピッツ」の撮影場所で本当に素敵な建物!)ではスタッフの皆さまが「メンバーの立ち位置をお教えしましょうか?」と本当に親切に接してくださったのにも感動。お礼の気持ちと記念に手作りの木の栞を購入して、それもとても良い記念に。
筆舌に尽くしがたいとかはじめに書いたくせに、書き始めたらやっぱり長くなってしまった。そんなに時間を空けずに名古屋でのアリーナ公演についても感想書きたいと思ってます。
スピッツJAMBOREE TOUR'23-24HIMITSU STUDIO@札幌
スピッツJAMBOREE TOUR'23-24HIMITSU STUDIOホールツアーに行ってきました。
場所は地元の札幌文化芸術劇場hitaruです。
MIKKEツアーの時も当選してたのだけれどコロナにより中止になってしまったので、hitaruでスピッツを観るのは初!!!!
久々のホールツアーでもあるし、めちゃくちゃ楽しみにしていました。
まだまだツアーは続いているので、ネタバレ注意でお願いします。
会場アナウンスで札幌公演は(ホールの開催は)7年ぶりと告げられ年月の流れの速さに驚いてしまった。
言われてみれば「醒めない」ツアーの時のニトリ文化ホールの公演以来。
7年の間にスピッツのホール公演の定番であった「ニトリ文化ホール(旧北海道厚生年金会館)」は老朽化で取り壊されたし、新しく札幌文化芸術劇場hitaruができた。
ていうか、「醒めない」も私のなかではめちゃくちゃ最近のアルバムという認識なので、本当にいろいろびっくりしちゃう。
今回ひみスタツアーのチケット激戦だったとあちこちで言われているけれど、札幌2DAYSチケット取ることができた幸運に謝々🙏
主に1日目を中心に感想を書きます。
ステージには今回のツアータイトルロゴのはいった紗幕が始まる前からかけられていたので、セッティングの様子などは全然見えなかった。
スピッツのステージでこのような紗幕がかかっているのは(私が見てきた限りにおいては)初めて。まさかサカナクションのようなステージ演出はないだろうけど…などと思いつつ期待が高まる。
アルバムの1曲目から始まることが多いように思うので、やっぱり「i-O(修理のうた)」かな~と思っていたら、意表を突かれるまさかの「ときめきpart1」始まり。
前半部分は紗幕がかかったまま演奏されるのが新鮮な感じ。
幕に映るメンバーの姿とジャケットでおなじみのロボットi-Oのシルエットが美しい。水色のライトが照らすステージは紗幕の効果でまるで水槽の中でメンバーが演奏しているようにも見えた。
2番のサビのところで紗幕が落ちてステージの全貌が明かされるところで大拍手が起き、個人的にもすごくテンションがあがった。始まったー!って感じ。
「跳べ」「みそか」とアップテンポなナンバーが続いてMC前ラストは1日目は「フェイクファー」、2日目はなんと「夏の魔物」!!!
「夏の魔物」は私がここのところずっとライブで聞いてみたいと願っていた曲だったのでこれは本当に嬉しかったな。
ところで今回の私の席は1日目は1階前方の田村さん側だったのだけれど、hitaruは左右にもステージがちょっと張り出しているので、何度か(「みそか」と後半の「8823」の時など)目の前で田村さんのベースプレイを見ることができた。
田村さんは本当に本当に楽しそうにベースを弾いていて、体全体から陽のオーラを発している。見ててこっちがニコニコになってしまうのがいい。
MC明けは「さびしくなかった」「美しい鰭」「讃歌」とアルバム『ひみつスタジオ』の曲が続く。アルバムの中でも私のお気に入りの曲たち。
特に「美しい鰭」は青いライトに照らされたステージが美しく、サビのマサムネさんのファルセットが十分に堪能できた。三輪さんが奏でるギターのアルペジオは相変わらず美しく本当にたゆたうような水が流れていくようで、田村さんのベースはあくまでも自由に、崎ちゃんのドラムは映画館で聴いた時さながらにくっきりとしていて素晴らしい演奏だった。
今回のツアーで初めてスピッツのライブに来た方のお目当ての一曲であろう「美しい鰭」、その期待に応えるすばらしい演奏だった。
私自身もあらためてライブで聴いて、思わず口ずさみたくなる流れるようなメロディー、「波音で消されちゃった」の変拍子のところのリズムの楽しさ、バンドが奏でる演奏の力強さどれをとってもヒットするのがわかる!!とあらためて感じた。
間違いなく今回のセットリスト前半のハイライト。
後半に入り、「運命の人」「未来未来」、そして北海道を舞台にした朝ドラの主題歌であった「優しいあの子」が演奏される。
1日目のMCで三輪さんが「優しいあの子」は北海道で演奏すると気持ちがちょっと違う(テンションが上がる)よ、とお話しされていたのが印象的だった。
やっぱり私も「優しいあの子」や「雪風」をスピッツが演奏してくれると特別な感じがするので三輪さんもそう思ってくれてるんだというのが嬉しかった。
そのあとで「こういうこと言うと「他では優しいあの子の時テンション上がらないみたいだよ」に変わっていったりするんだよな~だからここだけのひみつだぞ!」と冗談めかしてお話されてたのも三輪さんらしいなと思った。
きっとこれから「優しいあの子」聴くたびにきっとこの”この日のここだけのひみつ”を思い出してしまうだろうな。
この後のMCでは、マサムネさんが3年前に中止になったMIKKEツアーでどんなことを話そうか考えていたことについて。
そのころあいみょんとか髭男とかが流行ってて、そういう曲の話をしたりしていたんですけど今だったら…といってVaundyの「怪獣の花唄」のサビを歌ってくれた。
この曲は歌いにくい、高いんだよね「騒げ怪獣の唄」の最後の「唄」の「た」のところロビンソンの一番高いキーより高いから…と言っていて、あんなに高い声の出るマサムネさんでも苦しいと思うんだなあと意外に思った。
その後もっと歌いやすいのは…と言いながら歌いだしたのはなんと藤井風の「きらり」。
まさかのVaundy→藤井風の大サービス。どちらも大好きな曲なのでめちゃくちゃ嬉しかった。
ちなみに「きらり」は意外といけたとのこと(ただし歌詞が最後ふーんふーんになってしまうけど)だったので、ぜひ夏のイベントとかで歌ってほしい。
テツヤさんのYOASOBIの「アイドル」とかはどう?というフリには「女性の歌は難しい」と答えてたけど、マサムネさんが「アイドル」歌ったらそれはまためっちゃ話題になりそう。
ちなみに2日目はVaundyとかだと俺らくらいの方はぴんとこなかいかもしれないから…とのことで北島三郎の「函館の女」でした。前日との差がすごい。
1番全部歌って、昔マサムネさんにサブちゃんの息子説があったというエピソードを披露していた。
なんでも91年頃にサブちゃんの息子さんもポリドールでデビューしていたらしく、間違われたのだとか。雑誌にもそう書かれたらしく「そういえばボーカルは北島三郎に似ている」って載ったらしい(もちろん違うけど、マサムネさんはご自分で鼻のあたりが似てるかも?って言ってた笑そうかな?)。
あと北海道といえばエスコンフィールドができましたね!行きたい!というお話になったけれど、スピッツで忙しくて今年の観戦は無理そうとのこと。
きつねダンスとか~といって、きつねダンスの振り付けをちょいちょいっと踊るマサムネさん笑、とても55歳男性に見えません(Ylvisの声真似もちょっとやってたニンニンって)。
去年話題になったしマサムネさんはホークスファンでもあるのできつねダンスのことは結構ご存じみたいだった。手をきつねにして前に出すポーズとか、がおーの振りとか、横にコンコンって手を振り上げるポーズとかちょいちょいっとやってました。
MC後はみなさんが聴きたいあの曲です、といって「ロビンソン」が演奏され、「i-O(修理のうた)」「チェリー」と続く。
レコ発ツアーで「ロビンソン」と「チェリー」両方聴けるのはレアかもしれない。
初めてスピッツのライブに来たっぽい方がとても喜んでいて、こういうの大切だよなあと実感。そういえば先日のロック大陸漫遊記で「チェリー」のサビのメロディはライブの音程が本来という衝撃の事実が発覚したけれど、何度聴いても色褪せない名曲。
そしてそして一番楽しみにしていた「オバケのロックバンド」は観客席からひときわ大きな手拍子が起こり、超盛り上がってた。
サビのスピッツメンバー4人がユニゾンで歌うところ、本当にいい。心がほわーってなる。
2日目にマサムネさんが「オバケのロックバンド」の時に皆さんからの温かい空気を感じると言っていたけど本当にそういう雰囲気。
1日目は田村さん側の席だったので間近で観られたのだけれど、田村さんは自分のパートのとこでこれから俺が歌うよって感じで手をあげて歌い始めたのがなんかよかった。
ラストは「8823」「トンガリ’95」(2日目は「不死身のヴィーナス」)「醒めない」のスピッツの盛り上がり曲3連発で終了!!
本当にあっという間の本編終了だった。
アンコールは意外な曲が2日間とも演奏された。
まず初日から。
1曲目は「P」。アルバム『さざなみCD』に収録されているゆっくりとしたナンバー。「封印していたわけではないけれど、久しぶりにやります」といってギターを持たずにハンドマイクで歌いだしたマサムネさん。崎ちゃんも前に出てきて小さなドラムセット?での演奏。
ギターを持っていないマサムネさんの姿が見慣れなくて、なんかこっちが少し心配になってしまった。
サビの”抱きしめた時の空の色 思い出になるほど晴れ渡る”のところのコトバとメロディーのマッチ度が完璧で聴いていてめちゃくちゃ気持ちよくなれる!
メンバー紹介のあと、2曲目は古い曲です、と言って「月に帰る」が演奏された。この曲は横浜サンセット思い出した。
アンコールラストは「けもの道」。
目の前でイントロのベース演奏観られたの嬉しかったー。
2日目のアンコール
1曲目はまさかの「ジュテーム?」。
三輪さんの弾くギターの音色が本当に美しい。え、エレキギターってこんな音出るんだってびっくりしてしまうくらい。
ひえーっと思ってたら2曲目「1984→」3曲目は「夢追い虫」の神曲コンボで見事撃沈です。
「1984→」は1番と2番の間の演奏部分がカッコよくて大好き。あそこのギター弾いてるマサムネさんが1番かっこいいなっていつも思ってる。
ラストの「夢追い虫」は私にとって特別な曲なので、久々にライブで聴けて心の中で合掌しました。
メンバー紹介で印象に残ったのは1日目のクージーの時にクージーが話そうとしたら後ろからグワっみたいな奇声が聴こえて、どうやら田村さんがなんか声出したみたいだったけど何かはわからなくて。
2日目のクージーの話でセイコーマートのコーヒーゼリーがおやつで出てきて田村さんが嬉しくて叫んだ声だったらしいことが判明笑。
セコマのコーヒーゼリー苦めで私も好き。
ちなみに私はセコマじゃなくってセイコマ派(セイコーマートの略の仕方のことです)だったんだけど、社名がセコマになっちゃったからセコマが正式なんだよね…全然余談ですけど。
あとは、街中でスピッツですか?って崎ちゃん以外あまり聞かれないというお話。
マサムネさんは福岡でタクシーに乗った時に聞かれてとっさに「違います」と言ったら、なんとその方は弟さんの友達だったことがあるそうで。
なんかマサムネさんらしいエピソードで微笑ましかった。
まだまだいろいろあったと思うけど、思い出したらまた追加して書こうかな。
それはそうと、スピッツより先に行ったはずの米津玄師のライブの感想も書きかけてるので、すごい遅くなるかもだけどブログにのせたいと思ってはいます。
あと夏イベはなんとロックのほそ道(2日目)に当選したので、今年も仙台に行きます!!!!楽しみ!!!!!
ひみつスタジオ、リリース
スピッツの「ひみつスタジオ」ついにリリースされましたね。
何度か聴いて、聴いた勢いで書いてるけど、ここ何作かのなかで一番好き。
大切な根っこの部分は変わらないけど、スピッツがいまだに進化し続けていることに素直に感動した。
特に今作のなかでは「オバケのロックバンド」は何度聞いても最高かよ…という感想しかない。
スピッツのメンバーがボーカルを取っている曲だということはJAPANのインタビューとかでわかっていたけれど、初めて聴いた時めちゃくちゃ感動して泣きそうになってしまった。
それぞれがソロで歌う部分の歌詞が最高(皆それぞれの楽器を連想させるのに田村さんだけ“爆音で踊ってたら”なのもなんか良いよね)だし、バンドを続けている自分たち=オバケに例えて、
オバケのままで奏で続ける
毒も癒しも 真心こめて
君に聴かせるためだけに
なんてメンバー全員のユニゾンで歌われる日が来るとは!!!
「ひみつスタジオ」は瞑っていた眼を見開いた時のような、明るく清々しい気持ちになれるアルバム。
個人的には「讃歌」がすごく好きで、ラストの「ときめきpart1」「讃歌」「めぐりめぐって」の流れがとても心地よくて大好き。
スピッツがバンドを続けてくれて、またこんな名作を届けてくれたことに感謝です。
短いですが今日はこの辺で。
スピッツの美しい鰭
気づいたらもう今日は「ひみつスタジオ」のフラゲ日ですね。
ワクワクとときめきの初聴き!!私はユニバーサルで限定版を購入したので17日に正座して聴きます。
んでもって今さらですが、シングル『美しい鰭』の感想を(昨日のCDTVライブ!ライブ!素晴らしかったですね、マサムネさん年々歌が上手くなっている気がします)。
ところで余談なのだけれど「ときめきpart1」の歌詞に「Stand By Me」が出てくるのについて、twitterとかで英語の歌詞!って言われてたりとかしたけどあれって、曲名だからでは???と思ってるのですけど、どうなんだろうか。「ときめきpart1」はバイオリンの音色が美しかったけど、それに負けないくらい三輪さんのギターも美しく響いて素敵だった。
美しい鰭
「劇場版名探偵コナン黒鉄の魚影」の主題歌となった本作。
映画を観るまでスピッツとコナンっていうのが結びつかなかったんだけど、実際に映画館で観てラストで流れる「美しい鰭」を聴くとなるほどと頷ける仕上がりになっている。
きちんとマンガや映画を観ると映画の内容(特に登場人物である灰原哀ちゃん)に沿った楽曲になっていて、かつスピッツらしさは失われていない。
失われていないどころか新しい挑戦をしていると思う。
まずサビで使われるファルセット。
ここまでサビでファルセットを強調して響かせていた曲はなかったように思う。
パッと思いつくのは「涙がキラリ☆」かな?
マサムネさんってそもそもファルセット使わなくても高いキーが出てしまうっていうのもあるし、地声とファルセットの境界線がはっきりしていないミックスボイスな感じなので、綺麗なファルセット聴けるの嬉しい。
あとCMとかでスポットだけ聴いていた時は悲しげで壮大な感じを想像していたんだけど、メロはどっちかというと軽快な感じで、思っていたより明るいテンポのいい曲だった。
ネタバレになってしまったら申し訳ないけれど、映画のラストは美しいクジラとイルカの映像が流れて、そこにこの「美しい鰭」が流れる。私はコナンの熱心なファンではないので、このクジラとイルカがどういう意味を持つのかはわからない。
コナンに対する灰原と蘭を象徴しているのかな?などと思いながら観ていたのだけれど、どうなのだろうか。
「美しい鰭」っていうタイトルが神秘的で甘美で三島由紀夫の小説とかに出てきそうで素敵。
あと、イントロど頭のドラムが最高!!
祈りはきっと アケホノ
近年のスピッツの楽曲からは「死」の匂いを感じる。
昔から「死」はスピッツの楽曲の大きなテーマだったと思うけれど、近年はテイストが変わってきている印象。
たとえば「醒めない」に収録された「雪風」や「見っけ」に収録された「ありがとさん」のように身近な人や愛する人の死を思わせる楽曲が増えてきていると思う。
「死」への恐怖や畏怖ではなく、身近にある「死」という現実を通して「生」を描いているあたたかみのある感じがするというか。
「祈りはきっと」も「アケホノ」はどちらもそういう空気感をまとった曲になっている。
ロック大陸漫遊記でミニアルバムみたいな感じとマサムネさんが言っていたけれど「美しい鰭」から3曲通して聴くのがメチャクチャおすすめ。
それにしても2曲ともこれカップリングにしちゃうんだ!?っていうくらい名曲。
特に「アケホノ」なんてアルバムのリード曲とかになってもおかしくないレベルだと思うので、ますます「ひみつスタジオ」への期待値が上がりますね。
まだまだ書きたいことあるのだけれど、書いてたらひみつスタジオ届いちゃうので今回はこの辺で。
明日がくるのが楽しみ。
マカロックツアーvol.15 〜あやかりたい!煌めきビューチフルセッション編 くるりとの対バンに行きました
4月14日にZepp Sapporoで開催された「マカロックツアーvol.15 〜あやかりたい!煌めきビューチフルセッション編」に参加してきました。
マカロニえんぴつとくるりの対バンライブ!どちらも好きなバンドなので、札幌の対バン相手がくるりだったの嬉しかった。
くるりはアルバムでいうと「TEAM ROCK」~「NIKKI」くらいまではかなり熱心に聴いていて、くるり主催のイベントである百鬼夜行にも行ったりしていたのだけれど、近頃はライブはめっきりご無沙汰だったのです。
かつてライジングサンで聴いた「GO BACK TO CHINA」とか(ドラムはクリストファーだったと思う)とか記憶に鮮やかに残っているライブがたくさんあるのに行ってなかったのもったいなかったな。でもそのころと変わらず素晴らしいライブだった。
はっとりさんもMCで言っていたけれど、くるりの曲を聴くとじわーっと心が暖かくなる感じがする。そしてライブで聴くとよりその感覚が強くなる。
この日は曲数もたくさん演奏してくれて、くるりの代表曲である「琥珀色の街、上海蟹の朝」「ばらの花」「ワンダーフォーゲル」に加えて「虹色の天使」や「Liberty&Gravity」のような、意外な曲もあった。くるりのファンの人もマカロニえんぴつファンで初めてくるりを観る人も満足できるような贅沢なセットリスト。
MCでは、はっとりさんと初めて会った時のことについてお話されていた。初対面は(たぶんMUSICAの)対談で、最初ははっとりさんがめちゃくちゃ緊張していたけれど、ギターの話になったら饒舌になったこと。
あと京都音博にマカロニえんぴつが出た時、くるりのカバーをしてくれて嬉しかった(マカロニえんぴつのカバーは難しくて無理だったらしい)こともお話していた。
マカロニえんぴつのメンバーは2階からくるりのライブを観ていたので、きっとすごく嬉しかっただろうなあ、などと思ったりして。
個人的には「愛なき世界」からの「ワンダーフォーゲル」にはめちゃテンション上がったし、ラストに演奏された「東京」は春に聴くといろんな感情が呼び起こされて泣きそうになってしまった。今度はくるりの単独ライブに行こうと思う。
[くるりセットリスト]
琥珀色の街、上海蟹の朝
ばらの花
愛なき世界
ワンダーフォーゲル
虹色の天使
愛の太陽
Superstar
Liberty & Gravity
八月は僕の名前
pray
everybody feels the same
東京
そしてライブの主催側であるマカロニえんぴつ。
マカロニえんぴつのライブを観るのはフェスとかも含めると5回目くらい。
そこまで熱心に追いかけているというわけではないけれど、それでもますます歌も演奏も曲も進化していると感じたし、くるりへの尊敬と愛が感じられるような素敵なライブだった。
軽快なピアノのイントロが響いて聴くたびにいつも心が踊る「レモンパイ」やドラマの主題歌にもなった「リンジュー・ラブ」等こちらもマカロニえんぴつを代表する曲がずらっと並んだセットリストだった。
特に「リンジュー・ラブ」が聴けたのは嬉しかった。
この曲がリリースされた時に面白いタイトルつけるなって、そこから引っかかりのある曲だったけれど、とてもキャッチーで、最近のマカロニえんぴつのなかでは「星が泳ぐ」とともにとても好きな曲。
それにしてもマカロニえんぴつの曲って私には複雑な構成と思えるのだけれど、とても魅力的に演奏するなあと見るたびに感心してしまう。
そして、ハイライトは本日の対バン相手であるくるりの「東京」のカバー!
前スピッツのイベント(ロックロックこんにちは)では、スピッツの「愛のことば」をカバーしていたし、割とカバーするんですね。
チョイスした曲が「東京」だったのがまた良いよね。はっとりさんの張り上げる時の声ってちょっと切なく響くのでとても合っていると思った。
ワンフレーズだったけれど心に残る演奏だった。
MCでは、岸田さんのMCを受けて、初対面の対談時に岸田さんがかなり飲んでいたこと、自分が翌日のスケジュールの関係で早く帰ることになって岸田さんが寂しそうだったこと、音楽ライター(MUSICAの鹿野さん?)がしてきた抽象的な質問にカッコつけて答えたのがちょっと恥ずかしかったけれど、岸田さんがうんうん頷きながら聴いてくれていたことなどをお話しされて、観客を笑わせていた。
それにしてもZepp Sapporo本当にパンパンに入っていて、こんなにお客さんが入ってるライブハウスが久々だったので、めちゃくちゃ疲れたんだけど、でも楽しかった。
やっぱりライブはいいなあと思って家路についたのでした。
[マカロニえんぴつ セットリスト]
PRAY.
レモンパイ
眺めがいいね
働く女
MUSIC
TIME.
恋人ごっこ
リンジュー・ラヴ
two much pain
東京 (くるりのカバー)
洗濯機と君とラヂオ
ワンドリンク別
星が泳ぐ
ヤングアダルト
EC.なんでもないよ、
EC.hope